岩手県南<盛岡・花巻・北上・奥州・平泉・一関・大船渡・陸前高田>・宮城県北の【ニュース・生活・ショップ情報満載】

staffblog

武士の献立

2016年3月17日

 

こんにちは。

 

前回「和菓子とアン」という小説を紹介しましたが、

ブログを読んだ友達から、春らしい和菓子を頂きました。

 

さくら

 

桜の花びらがかわいらしい!

中はあんこと餅が入っていて、桜葉塩漬けが練りこんであるので桜餅風味でした。

最近はお菓子のパッケージにも桜が描かれているものが多くて、春を感じます。

そして本日、「和菓子のアン」の続編となる「アンと青春」が発売になります。

続いて欲しいなーと思っていた小説なのでうれしい!早く読みたいです。

 

さて、今回紹介する映画は朝原雄三監督「武士の献立」です。

 

武士の献立

 

舞台は江戸時代の金沢。

優れた味覚と料理の腕を持つ春(上戸彩)は、気の強さが仇となり

1年で離縁を言い渡された身だが、加賀藩の料理方・舟木伝内(西田敏行)に

料理の腕を見込まれ、彼たっての願いで息子・安信(高良健吾)のもとに嫁ぐ。

舟木家は由緒ある料理方の家だったが、安信は料理の腕はからっきし。

安信が舟木家の後継にふさわしいと認めてもらうため、親戚に料理を振る舞い

その出来を吟味する饗の会(あえのかい)で、安信の料理は親戚一同に不味さを

指摘される始末。春はいたたまれず汁椀をこっそり自分のものと入れ替える。

あまりのおいしさに皆が絶賛し会は無事終了するが、安信は怒り心頭。

出しゃばるな!と罵る安信に春は「聞き捨てならない!」と腕比べを申し出、あっさり勝利。

春は義母(余貴美子)の協力もありながら、安信に料理指南をしていく、

というのがあらすじです。

 

将軍家や大名家には主君とその家族の食事を賄う武士の料理人がおり、

時には諸国大名をもてなす豪勢な饗応(きょうおう)料理を取り仕切ったそうです。

刀を包丁に持ち替え、主君に仕える武士を揶揄と親しみを込めて包丁侍と呼んでいた

そうです。

私、この映画を観るまで、こういう仕事があったこと知りませんでした。

 

最初はぶつかり合いながらも、次第にお互いを認め合い徐々に夫婦となり、

切磋琢磨して精進していく様子が描かれています。

安信は次男で、剣術で身を立てようと道場に通って剣術の腕を磨いていたのですが、

流行り病で長男が亡くなってしまい、料理方を継ぐことになったのです。

しかも剣術を習いに行っていた道場の一人娘と恋仲で、道場に婿養子になるはずが、

舟木家を継ぐためにその話もなくなったのです。

夫に認められようと奮闘する春は、自分の知らない安信のままならぬ思いに静かに心を痛め、

夜中に泣きながらかぼちゃを切り、翌朝の食卓にかぼちゃの煮物がのぼり、

皆に味を褒められるシーンがあるのですが、春にとっては人を笑顔にするのも、

自分を慰めるのも料理、というのがうかがえるとても印象に残るエピソードでした。

 

春のおかげでメキメキと料理の腕をあげる安信ではありますが、

藩内では革新派と保守派との間で不穏な空気が流れており、

改革に燃える親友の言葉に揺れ動き、ついには重臣の暗殺計画に加わってしまいます。

が、それを察知した春はある行動に出るのですが…、

そこから先が気になる方は映画をご覧ください。

 

劇中では旬の野菜の素材の色を活かした料理がたくさん出てきますが、

料理無言抄という伝内と安信が残したレシピ本を元に作られたそうです。

とりわけ、春が母のように慕っていたお貞の方(夏川結衣)に差し入れるお重は

色鮮やかで大変美しく、おいしそうでした。

お弁当やお重って蓋をとって中を見るときのワクワク感がありますよね。

昔の人も現代でも、その思いって変わらないものなんだろうなぁと思います。

和食がユネスコの無形文化財に登録されましたが、脈々と受け継がれている

日本の食文化を感じるにはもってこいの映画です。

ぜひご覧になってみて下さい。

 

刀、包丁と刃物が出てくる映画を紹介したので、次回も“刃物つながり”の

映画を紹介します。

医者が使う刃物と言えばメス。

現役医師が書いた小説をもとに映画化された、堤真一主演の映画です。

(敬称略)

 

 

カテゴリー: あっちゃんの道草していきませんか By