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ことばのチカラ

たった一言、たった一語が涙を乾かし、背中を押す。心に明りを灯してくれる。いま、聞いてみたい。”あなたの大切にしている言葉は何ですか?”

生きてる限り挑戦者

おら、”のっつぉ“だからさ

 一関市藤沢町で農家民宿「観樂樓(かんらくろう)」を営む佐藤静雄さん。民宿に隣接する私設庭園では、約1ヘクタールの園内に8000本ほどの花木が植えられ、訪れる人の目を楽しませている。民宿の経営や庭園の管理に加え、2011年からどぶろく製造に取り組んできた佐藤さん。藤沢の水と米で仕込んだどぶろくは、ほのかな甘みと、まろやかな口当たりが特徴。首都圏で行われた物産展で販売した際には、「洗練されたワインによく似た奥深さがある」と高い評価を得た。今年3月には、どぶろくの品質、経営状況ともに安定していることなどから、1年ごとに更新が必要な期限付きの製造免許から、無期限の免許へと切り替わった。
 商品化第1号の「あんちゃんのどぶろく」に始まり、古代米を使用した「縄文の華」、ミニサイズの「ちびろく」など、現在ではラインアップも増えたが、佐藤さんは「新しいことに挑戦したい」と新商品開発にも意欲的だ。「どぶろく造りに限らず、思い立ったらすぐ行動します。冷却期間を置くと形になる前に終わってしまうから。いつも何かしら動いてるので『ちょっと、おぢづがえ(落ち着いて)』と言われることもあるんだけどね」。民宿、庭園、どぶろく造りと一人で三役をこなす佐藤さん。「大変ですね」と気遣われることも多いという。「そんな時には、『おら、”のっつぉ“だからさ』って答えるんです。のっつぉって藤沢の言葉で、無頓着とか細かいことにこだわらないという意味なんだけどね。なるようになるんだしさ。なるようにしかなんねんだもんねぇ」。

生きている限り、挑戦する

 農家民宿「観樂樓」には、全国から宿泊客が訪れる。「ホームページを見て来ましたというお客さんが多いですね」。観樂樓のホームページは、パソコンの操作を一から覚えて佐藤さんが作ったもの。「泊まってくださったお客さんとは、今もフェイスブックなどで交流がありますよ。海外の方がいらっしゃることもありますが、スマートフォンの翻訳機能を使って会話できるので楽しいです。こんなに小さい機械なのに、すごいもんだよねぇ。面白い使い方がいっぱいあって」。71歳だけどさ、と前置きをして言葉を続ける。「生きているうちは、何事も挑戦だよね」。

佐藤静雄さん

一関市藤沢町生まれ。会社勤めを経て、2007年に農家民宿「観樂樓」を開業。
11年からどぶろく製造に取り組み、翌年から販売開始。どぶろくの他、桑茶の製造・販売も行っている。
現在、NPO法人とーばんふうどくらぶ理事長、いちのせきニューツーリズム協議会副会長、藤沢桑葉クラブ事務局などを務めている。


農家民宿「観樂樓」
一関市藤沢町藤沢字馬ノ舟82
0191・63・2009
http://www17.ocn.ne.jp/~kanraku/

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